つみたてNISA(積立NISA)の詳しいメリットについて紹介していきます。
税金が一切かからない!
つみたてNISAの最大のメリットは、なんといっても税金が一切かからないことです。
通常の証券口座で投資信託などを取引する場合、2種類の利益に課税されてしまいます。
①売却益
10,000円の株を買って、次の日20,000円になりました。売れば差額10,000円が利益になると思いますが、実際はそのうち20%は税金として取られてしまうのです。20%の2,000円を引かれて、利益は残りの8,000円だけになってしまいます。
②配当金・利息
株や債券を持っていると、定期的に配当金や利息を現金でもらうことができます。しかし、これにも20%引かれてしまいます。私たちの銀行口座にも定期的に利息が付いていますが、実はそれにも20%差し引きされています。
つみたてNISAでは、両方とも一切課税されません。
高いリターンが期待できる!
税金がかからないので、通常の証券口座を使っている人よりも有利に資産運用することができます。つみたてNISAの期限は暫定20年間となっており、延長されることはあっても短くなることはないでしょう。
ということは、必然的に20年間以上の長期投資になります。
長期投資では、税金や手数料を最小限にすることが非常に重要です。なぜなら、得られるリターンは不明でも、出ていくコストは必ず発生するからです。
つみたてNISAでは、そのうち税金をゼロにできるので、非常に有利です。つみたてNISAを利用すれば、ベテラン投資家に勝つことだって十分可能だったりします。
いつでも売却可能!
つみたてNISAの最大の特徴は、売却していつでも現金化できるということです。つみたてNISAと似た制度の確定拠出年金の場合は、原則60歳まで引き落としすることができません。そのため、人生で突然な出費があると非常に困ってしまいます。
つみたてNISAの場合は、途中で一部または全部を売却して現金にすることも可能なので、突然の出費でも安心です。確定拠出年金と比較した時の一番の強みといえます。
つみたてNISAや確定拠出年金の利用を考えている人は、普段の貯金の延長で考えている人も多いはずです。であれば、緊急の出費に対応できることは大きなメリットです。
つみたてNISAと確定拠出年金どちらも素晴らしい制度ですが、2つで迷っている場合は、万が一の時に引き出すことができる「つみたてNISA」をオススメします。
もちろん併用することができるので、理想は両方フル活用です。
選択肢が分かりやすい
これは、メリットともデメリットともいえますが、つみたてNISAでは、通常の証券口座に比べて選べる商品が極端に少ないです。
投資信託の場合、通常数千種類のラインナップがありますが、つみたてNISAでは現在100種類ほどしか予定に入っておりません。
しかし、その100種類は、少数精鋭の優等生です。
もともと証券会社では、手数料が高くて儲かりやすい投資信託などを積極的に販売することが慣習となっていました。また、買ってくれた時に購入手数料が発生するので、たくさん買い換えてくれたほうが手数料もたくさんもらえます。
なので、手数料が高い商品を、頻繁に入れ替えさせるという顧客にとって不利な契約が多かったのです。
その現状に嫌気がさした日本政府の金融庁が、こういった顧客にためにならない商品を排除する意味で、つみたてNISAで取り扱える商品に厳しい条件をつけたのです。
「投資信託のほとんどは存在意義がない」と金融庁が言っているようなもので、本気で国民第一の制度を考えてくれていて、非常に好感が持てます。
そのため、初心者でもそうでなくても、不利な商品を避けられるという大きなメリットといえるでしょう。
似た制度である確定拠出年金でも選べる商品は制限されていますが、あくまで証券会社ごとの制限にすぎません。正直なところ、結構ボッタくり商品が紛れていているように感じます。
つみたてNISAでは、本当に必要な投資信託だけが厳選されていて安心です。なので、後はどのように組み合わせていくかを間違えなければ大丈夫です。
参考記事…国が決めた商品で大丈夫?
メリットまとめ
つみたてNISA(積立NISA)のメリットをまとめると次の通りです。
・税金がかからない
・いつでも売って現金にできる
・商品が厳選されていて安心
この3つが大きなメリットであり、このサイトでつみたてNISAを推奨する理由でもあります。貯金をしているけど、将来のために運用したいと考えている人にピッタリの制度になっています。
参考記事…つみたてNISAのデメリット