つみたてNISA(積立NISA)では、投資信託を使った20年間の長期投資が想定されています。

長期の積立投資では、下落した時にコツコツ買い足しすることができるので、下落によるショックを抑えて長期的に資産形成をすることができます。

そのため一番やってはいけないことは、下落した時に売ってしまったり、売らないまでも積立をやめてしまうことです。下落した時に耐えることができれば、きっと長期で大きな資産を形成することができます。

上記を防ぐためには、正しい知識を得て、長期では株式や債券は右肩上がりであるということしっかり理解していなければなりません。一時的な下落はむしろチャンスだという気持ちを持つことができれば大丈夫です。

ですが、いくら正しい知識を身に着けていても、途中で売らなければならない時があります。それは、想定外の出費が発生した時です。

長期投資で成功するためには、いかなる場合も積立を続けていくことが大事です。ですが、生活の上で急な出費が発生してしまうこともあります。

ケガや病気、冠婚葬祭などもありますし、今のご時世ではリストラもあり得ます。臨時的な出費や生活費が不足してしまった場合、やむを得ず投資信託を売らざるを得ないという状況もあり得ます。

その状況と市場の下落が重なっていた場合、本来は積立するチャンスなのに売ってしまうという非常にもったいないことをしてしまうことになります。

この状況を防ぐために、生活防衛資金という考えが必要です。長期投資では、確かに正しく積立していれば元本割れするリスクを大幅に減らすことができます。

ですが、途中で売ってしまった場合、そのリスクは跳ね上がります。このようなことがないように、投資資金とは別に資金を蓄えておく必要があるのです。

投資とは別に蓄えておく資金を生活防衛資金といい、非常に重要な考え方です。

ようするに、自分の手元にある資金を全て投資してはいけないということです。つみたてNISAでは、年間の投資上限額が40万円です。投資と考えれば決して高額ではありませんが、かといって少額という訳でもありません。

いつでも自由に解約できるのがつみたてNISAの魅力ですが、可能な限り売らないに越したことはありません。もし急な出費が今後予想できるなら、日本債券に多く投資するという手があります。

つみたてNISAでは日本国債単体に投資することはできませんが、バランスファンドを通じて投資することができます。

債券重視のバランスファンドであれば、大部分が日本国債になっている投資信託も多くあります。日本国債は、日本政府が発行する借用書のようなもので、極めて安定性が高い現預金のような性質を持つ資産です。

万が一途中で一部解約する時があったら、価格変動リスクの低い債券重視のバランスファンドの一部を解約すれば、影響は最小限に抑えられます。

つみたてNISAの上限40万円の中で、日本国債を通じて貯金をしていくイメージですね。

例えば、売るつもりのない株式型投資信託と、途中解約も視野に入れた日本債券中心の投資信託を一緒に積立していくといった具合です。

ですが、いくら価格変動が少なくても元本保証がないことには変わりがないので、タイミングによっては損する可能性も大きいです。そのため、もっとオススメな方法があります。

それは、つみたてNISAとは別に貯金をすることです。つみたてNISAでは、年間の投資額上限が40万円です。投資の優遇制度としてはかなり少額ですが、貯金と考えたらそこそこの大金です。

現在貯金が少なく、投資できる金額が40万円ギリギリやそれ以下の場合、つみたてNISAと並行して通常の積立預金も行っていくことをオススメします。

例えば、現在貯金が少なく、毎年30万円くらいは貯金できそうな人であれば、つみたてNISAで20万円を投資、残り10万円は普通に貯金していくといった方法です。

この方法であれば、貯金もどんどんたまっていくので急な出費ができても安心だし、つみたてNISAを解約してお金を捻出するしてしまう危険性も減ります。

また、つみたてNISAを売る可能性が大きく減るので、株式比率を高めるなどの積極的な運用をすることができます。

つみたてNISAでは年間40万円の投資枠を使うことができますが、無理に全て使う必要はありません。それぞれの事情に合わせて、つみたてNISAと普通の貯金を組み合わせて考えていきましょう。

投資額を増やすことも大事ですが、それ以上に途中で解約しないように十分な生活防衛資金を確保することが大事です。

参考記事…つみたてNISAのデメリット

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