正しいリスクを取ること
つみたてNISA(積立NISA)は、投資信託を用いて資産運用をしていく仕組みです。
資産運用をする以上、様々なリスクを抱えることになります。ですが、長期の積立投資では、ほとんどのリスクを取り除くことができるといわれています。
資産運用をするのは大きなリスクと思われていますが、実は投資をしていないこと自体が大きなリスクです。
最も安全だと思われている現金でも、インフレや円安が進むと買えるものが減ってしまうので、実質的には大きな損です。
投資をしてもしなくても、リスクは必ずあります。そして、必要以上のリスクを抱えないようにするには、現金以外の複数の資産に分散投資する必要があります。
リスクは怖いですが、必要以上に恐れ、投資をしないことが最も大きなリスクを抱えることになることをしっかり理解していきましょう。
リスクを知ることが、資産運用の第一歩ともいえます。ここでは、繰上償還リスクについて解説していきます。
繰上償還リスクとは?
投資信託には、運用する期間についてあらかじめ予定が決められています。10年後に償還が決まっている商品であれば、10年後に運用は終了となり、保有者はその時点の評価額を受け取ることになります。
つみたてNISA対象の商品では、ほとんどが無期限となっているので、半永久的に運用が続けられます。各自好きなタイミングで売却してくださいということですね。
ですが、無期限の商品であっても、やむを得ないで償還されてしまうことがあります。これを繰上償還といいます。
繰上償還は、言ってしまえば投資信託の強制解約です。投資した資産はしっかり守られているので、繰上償還で直接損失が出ることはありません。
ですが、繰上償還が発生すると、保有者にとっては大きなデメリットが発生します。詳しくは、「繰上償還とは?」をご覧ください。