つみたてNISA(積立NISA)で選べる投資信託について解説していきます。
概要(2020/1/6現在)
ファンド名 | たわらノーロード バランスシリーズ |
運用会社 | アセットマネジメントOne㈱ |
3種類のラインナップがあります。
・たわらノーロード バランス(堅実型)
・たわらノーロード バランス(標準型)
・たわらノーロード バランス(積極型)
ファンド名 | 信託報酬 | 総資産額 |
堅実型 | 0.242% | 6億円 |
標準型 | 0.242% | 23億円 |
積極型 | 0.242% | 19億円 |
いずれも2017年11月に発売されたばかりの商品なので、総資産額はほとんどありません。
以下8指数を決められた割合で保有する合成指数に連動します。
・日本株式…TOPIX(東証株価指数)
・先進国株式…MCSI World Index(日本除く)
・新興国株式…MSCI Emerging Markets Index
・日本債券…NOMIRA-BPI総合
・先進国債券…City‐group World Government Index
・新興国債券…JP Morgan Emerging Market Bond Index Plus
・日本不動産…東証REIT指数
・先進国不動産…S&P先進国REIT指数
新興国債券が米ドル建てになっています。また、先進国株式と先進国債券については、為替ヘッジがついているものとないもの両方ありますので注意してください。
出典「アセットマネジメントone」
株式・債券・REITの比率は次のようになっています。
堅実型・・・17:80:3
標準型・・・35:50:15
積極型・・・55:20:25
また、先進国の部分の多くは為替ヘッジありとなっており、類似のバランスファンドと比較すると大きな違いになています。
管理人の評価
信託報酬は0.242%と非常に低いため、後は内訳を考察していく必要があります。
堅実型・標準型・積極型と3種類ありますが、いずれも組み合わせの割合が非常に特殊です。似たような商品が他社にもありそうですが、新興国株式の比率が非常に少ないです。
積極型でも新興国株式は2%しか組み込まれていないので、名前のわりに積極的ではないポートフォリオになっています。
他にも、新興国債券は現地通貨建てではなく米ドル建てになっているので、通貨分散を考えるとあまり好ましくありません。
さらに最大の特徴は、先進国株式と先進国債券の大部分が為替ヘッジありになっていることです。今のところ、このような組み合わせの類似商品はほとんどありません。
為替ヘッジありは、外国へ投資する場合でも、為替リスクをなくすことができる仕組みです。通常だと、円高が進んでしまうと評価額が下落してしまいますが、為替ヘッジがついていれば影響はありません。
ただし、その分円安でも利益が得られないことになります。また、長期投資では、為替変動の影響はほとんど無視できることが分かっているので、余計なコストがかかる分将来のリターンには大きく悪影響です。
したがって、為替ヘッジありの商品は、メインとして利用するのではなく、分散投資のサポートとして一部分組み込むような使い方が望ましいです。
この商品では、為替ヘッジありがかなりの部分を占めており、全体的なバランスもあまりよくないので、まったくオススメできません。
信託報酬にとらわれないように注意しましょう。