つみたてNISA(積立NISA)では、様々な運用会社から投資信託を選ぶことができます。
各社から出されている商品には、共通の名前がついていることが多く、1つのシリーズとして考えることができます。
基本的にはTOPIX・先進国株式などといった、各資産ごとの商品が1つずつあるのが定番です。各社ごとにシリーズ名がついている場合が多いです。
シリーズによって、信託報酬の安さが大体わかれており、ほぼすべてが最安値クラスのシリーズもあれば、ほとんどが投資価値なしのボッタくりであるシリーズもあります。
そのため、分かりやすく1つのシリーズで商品を統一してしまってもかまいません。
ですが、商品を選ぶ理由はあくまで信託報酬の安さであり、そこにシリーズ名で選ぶ理由は一切ありません。
信託報酬が安いからシリーズに人気があるだけであって、シリーズごとに優劣が決まるわけではありません。
そのため、本来は必要な資産(日本株式や先進国株式など)ごとに商品を比較していくのが理想です。
ですが、シリーズごとの事情を知っておくことでイメージがつきやすい場合もありますので、ここではシリーズごとの特徴や評価についてまとめています。
あくまで参考程度にご活用ください。
楽天・バンガード・ファンドシリーズ
種類は少ないですが、どれも超優良商品ばかりです。当サイトでオススメ№1の商品もこのシリーズです。
SBIインデックスファンドシリーズ
楽天とライバル関係にあるシリーズです。こちらも種類は少ないですが、負けず劣らずの優良商品ばかりです。
※2018年9月5日以前は「EXE-iつみたて」という名前のシリーズでした。
<購入・換金手数料なし>シリーズ
各資産別の信託報酬最安値をほぼ独占している超人気シリーズです。インデックス型投資信託では、必ず検討するべきシリーズです。
野村つみたてシリーズ
種類は少ないですが、優良な商品が多いです。全世界株式(日本除く)の信託報酬最安値があります。
野村インデックスファンドシリーズ
信託報酬が割高なものばかりで、オススメできないシリーズです。
iFreeシリーズ
信託報酬は多くが最安値クラスであり、低コストで人気のシリーズです。ただし、新興国株式に少し難があるため要確認です。
たわらノーロードシリーズ
低コストで人気のシリーズですが、最安値クラスではないものが多く、中途半端なイメージです。
i-SMTシリーズ
現時点では種類が少ないですが、信託報酬はいずれも安いです。今後種類が増えていくと思われます。
SMTシリーズ
上記と名前が似ていますが、コチラは信託報酬が割高な旧商品です。ですが、バランスファンドには優秀な商品が多く存在しているので、要チェックです。
eMAXIS slimシリーズ
各資産別の信託報酬最安値をほぼ独占している超人気シリーズです。インデックス型投資信託では、必ず検討するべきシリーズです。
eMAXISシリーズ
上記のシリーズから「slim」を抜いただけの旧商品ですが、資産別の商品は信託報酬が高いのでオススメしません。バランスファンドは多数種類があり、十分オススメできる内容です。
つみたてんとうシリーズ
つみたてNISA向けの商品です。いずれも最安値クラスになっており、オススメのシリーズです。
三井住友・DCつみたてNISAシリーズ
つみたてNISA向けの商品です。種類は少ないですが、信託報酬は十分安いです。日本株式クラスがほぼ最安値です。
セゾンシリーズ
セゾン投信㈱が販売している商品で、2種類のみのラインナップです。バランスファンドとして最も有名な「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」があります。
シリーズ別まとめ
資産別の投資信託であれば、シリーズ名で全体的な評価が大体分かります。
ラインアップが充実していて信託報酬が最安値クラスなのは、「<購入・換金手数料なし>シリーズ」、「iFreeシリーズ」、「つみたてんとうシリーズ」あたりです。
少なくともこの3シリーズの中から選んでいけば、大きな間違いは避けられるでしょう。
この中でもニッセイの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」は、新興国株式を除く資産別で信託報酬が最安値になっているため、特にオススメできるシリーズです。
難しく考えないのであれば、同シリーズから全部選んでしまっても問題ないかと思います。
その一方バランスファンドの場合、各社ラインナップが違うので、シリーズごとで評価することは難しいです。
バランスファンドは1度選んでしまえば後は楽ですが、選ぶまでが少し大変ですね。
資産別で選ぶとしても、冒頭でも伝えた通りシリーズごとに商品を絞っていくのはあまりオススメできないので、資産別に探していくことをオススメします。