つみたて(積立NISA)で投資できる投資信託のうち、新興国債券に連動する債券指数を紹介します。
出典「金融庁」
2種類ありますが、それぞれ単品で投資することはできないので、他の株式指数と組み合わせての投資になります。
どちらも、世界中の新興国の国債価格に連動するインデックスになっています。
JP Morgan GBI EM Global Deversified
米大手金融機関のJPモルガンが設定した、新興国債券に連動する指数です。
国別の内訳は次の通りです。
1国当たりの上限が10%までと決まっているので、まんべんなく分散できています。最大の特徴は、現地通貨建ての国債を対象としていることです。
ブラジルであればレアル建て、メキシコであればメキシコペソ建てとなります。
JP Morgan Emerging Market Bond Index Plus
米大手金融機関のJPモルガンが設定した、新興国債券に連想する指数です。
国別の内訳は次の通りです。
コチラは上限が決まっていないので、債券の発行額によって割合が決まります。最大の特徴は、全て米ドル建ての国債が対象になっていることです。
ドルでお金を貸して、ドルで返してもらうようになります。
新興国債券まとめ
新興国債券に連動する指数は2つありますが、大きな違いはどの通貨建てになっているかです。
・JP Morgan GBI EM Global Deversified・・・現地通貨建て新興国債券に連動
・JP Morgan Emerging Market Bond Index Plus・・・米ドル建て新興国債券に連動
単品では投資できないので、これらの指数が含まれる投資信託を選ぶときに、少し気に留めるくらいで十分です。
通常債券は、「守りの資産」といわれていますが、新興国は経済的に不安定なところが多く、貸したお金が返ってこないリスクが高いです。(デフォルトリスク)
それぞれ違う通貨建てになっていて、特徴があります。
現地建て通貨の場合、新興国の通貨に分散投資することができます。その一方、インフレ率が高い国が多く、為替リスクが大きいです。
米ドル建て通貨の場合、ドルで返済されるので為替リスクは小さいです。ですが、米ドル建て通貨は通貨を刷って返済することができないので、デフォルトリスクが高いです。
どちらにせよ、得られるリターンに対してリスクが大きい内容になっています。
そのため当サイトでは、新興国債券への投資比率は低めに抑えることを推奨します。新興国の経済成長を期待するなら、新興国株の比率を高めたほうが、長期投資ではいい結果が出ると思います。
参考記事…株式・債券・REITの割合について