つみたてNISA(積立NISA)では、多数の金融機関で口座開設を行うことができます。
ここでは、「SBI証券」について考察していきます。
SBI証券とは?
SBI証券とは、現在最大手のネット証券会社で、豊富な品ぞろえやサービスで人気となっています。
また、関連企業である「住信SBIネット銀行」も高い評価を受けており、ネットバンクにおける知名度は抜群です。
単純なネット銀行口座としても便利なので、つみたてNISA口座を開設するのであれば、一緒に口座も作っておくことをオススメします。
ほぼ全て商品が対象
取扱商品数は、つみたてNISA対象商品136種中121種類もあり、ほとんどすべての商品の中から選ぶことができます。
主要商品はほぼすべて取り揃えられています。有力商品で選べないのは、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」くらいでしょうか?
今後新商品が出た場合も、真っ先に取り扱いされると思いますので安心できます。
多彩な積立方法から選べる
積立方法は、毎日・毎週・毎月・複数日・隔月という多彩な選択肢の中から選ぶことができます。
特に毎日積立(毎営業日積立)が選べるのは今のところSBIネット証券と楽天証券だけなので、大きな魅力になっています。
とはいえ、当サイトでは毎月積立を推奨していますので、どれを選ぶかは慎重に考えましょう。
参考記事…積立方法を決めよう
「NISA枠ギリギリ注文」が便利
SBIネット証券独自のシステムとして、「NISA枠ギリギリ注文」という仕組みがあります。
これは、NISA枠を超える注文が行われた場合、枠に収まる部分のみで買い付けを行うという仕組みです。
具体的な例として、つみたてNISAで毎月3万5千円分の積立を設定したとします。
この場合、11ヵ月目までは無事に積立が行われ、その時点での積立総額は38万5千円となります。
つみたてNISAの枠は年間で40万円までなので、残りは1万5千円しかありません。そのため、12ヶ月目の3万5千円分の積立注文が全額キャンセルされてしまいます。
このときに、「NISA枠ギリギリ注文」を設定しておけば、12ヶ月目は残りの1万5千円分だけ注文がされるため、無駄なく枠を使い切ることができます。
40万円は12で割れないので、上限まで積立する場合、通常だとボーナス月払いなども考えなければなりませんが、面倒であれば、毎月35,000円設定+NISA枠ギリギリ注文設定というのも良いでしょう。
投信マイレージサービス
SBIネット証券では、投資信託の保有残高に応じてSBIポイントをもらうことができます。
外部リンク…投信マイレージサービス(SBI証券)
還元率は商品によって変わりますが、当サイトでオススメしているような低コストなインデックスファンドの場合、ほとんどが年間0.05%となっています。
信託報酬の低コスト化が進み、0.2%を切る商品も多い現状で、0.05%の還元はなかなか大きいです。
ただし、商品によっては還元率が低かったり、全くつかない場合もありますので注意してください。
つみたてNISA対象かつ有力商品で年間0.05%の還元率でない商品は以下の通りです(2018/1/12現在)
ファンド名 | 還元率 | 信託報酬 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.03% | 0.2196% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.03% | 0.1696% |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド |
0.03% | 0.15% |
SBI・先進国株式インデックス・ファンド | 0% | 0.11155% |
SBI・新興国株式インデックス・ファンド | 0% | 0.1948% |
いずれも最有力候補の商品なので、還元率が下がってしまうのは残念ですね。
また、「eMAXI Slimシリーズ」のような超低コスト商品などについては今後還元率が改悪される可能性がありますので、しっかり確認していきましょう。
貯まったポイントは現金に減価交換できますが、オススメは等価交換ができるTポイントやnanacoポイントに変換することです。
普段の生活費の足しになりますし、節約できたお金を投資に回すことができれば、さらに大きな資産形成が可能になります。
ただしポイント関連では、貯まったポイントで直接投資信託が購入できる楽天証券のほうがより魅力的なので、よく比較しましょう。
SBIネット証券まとめ
ネット銀行・ネット証券それぞれで最大手を誇るSBIブランドであり、企業としての財政基盤も盤石です。
万が一金融機関が破綻しても、投資信託などは原則全額補償されることにはなっていますが、20年間の付き合いになるので、最大手という安心感は素晴らしいです。
取扱商品数は現在トップであり、積立方法も多彩です。複数のネット証券で迷っているのなら、最も無難な選択肢としてオススメです。
また、投信マイレージサービスでポイントを貯めることができ、実質的な信託報酬の一部還元サービスともいえます。
直接ポイントを使って投資できないのが惜しいですが、つみたてNISA以外でも投資を始めるきっかけになればと思います。
一番のオススメは楽天証券
つみたてNISAは投資対象が厳選されているため、ラインナップという面ではあまり大きな差がありません。
また、売買手数料がかかる商品はないため、コスト面も互角です。
その中で唯一考慮すべき点は、ポイント還元サービスです。
SBI証券及び楽天証券では、保有している投資信託の残高に応じてポイントをもらうことができます。
SBI証券…保有残高の0~0.1%
楽天証券…保有残高の0.048%※
※楽天銀行との連携が必要になります。
1年間に換算した時の還元率です。(1ポイント=1円相当です)
SBI証券では保有する商品によって還元率が変わっており、当サイトでオススメしているような低コストファンドの場合は0.03%または0.05%の還元になるケースが多いです。
そのためどちらが有利になるかは投資する商品次第となります。
さらに楽天証券は、楽天カードで積立を行うことで積立額の1%がポイント還元されます。
例えば毎月3万円積立する場合、300ポイントもらえることになります。
つまり楽天証券で楽天カード積立を行うだけで、
・保有残高に対して毎年0.048%
・毎月の積立額に対して1%
という2パターンのポイントをもらい続けることができるようになります。
また、楽天証券でもらえるポイントは「楽天スーパーポイント」となっており、楽天市場などでの買い物だけでなくなんとポイントで投資信託を買い付けることが可能になっています。
そのため積立投資でポイントを貯めて、そのポイントを使って投資するという好循環を生み出すことができます。
あくまでポイントはオマケにすぎませんが、信託報酬が年間0.1%単位で比較されている事を考えると結構な差につながります。
特に積立した時点で還元されるサービスは楽天証券独自なので、楽天カードを持っている方やクレジットカードに抵抗がない人であればぜひオススメです!
上記画像をクリックすると、NISA申込ページに進みます。
楽天銀行も一緒に口座開設できます。
上記画像をクリックすると、楽天カード発行申請のページに進みます。
楽天カード決済を利用する際に必要になります。