つみたてNISA(積立NISA)で選べる投資信託について解説していきます。
概要(2020/1/6現在)
ファンド名 | 結い 2101 |
運用会社 | 鎌倉投信㈱ |
信託報酬 | 1.1% |
総資産額 | 411億円 |
配当利回り(2016) | 0% |
ファンド名以上に、鎌倉投信という名前が非常に有名です。
配当金は、2013年に一度発生した以降は無分配となっています。
アクティブ型投資信託で、主な投資先は日本株式ですが、かなり特殊な商品なので詳しく説明していきます。
出典「鎌倉投信」
株式の割合は半分ほどしかなく、残りは債券やコールローンなどが含まれています。コールローンとは、金融機関同士での短期的なお金の貸し借りで、債券や現金に近いものになています。
通常の投資信託の場合、投資先は上場している企業がほとんどですが、この結い2101は、非上場企業への投資も積極的です。
また、「これからの社会にほんとうに必要とされる会社」に投資を通じて応援することを重視しています。
基本的にアクティブ型投資信託は、市場平均であるTOPIXなどを上回るリターンを得ること目標にしていますが、この投資信託は市場平均を超えるリターンを目指していません。
運用の目的は、上記の社会に役立つ企業を応援すること、現金比率を高めることにより安定した運用を行うことです。
出典「鎌倉投信」
日本株の部分はTOPIX(東証株価指数)です。当ファンドの部分を見ると、リターンは大きく劣りますが、下落幅が小さいのが特徴です。
全体として、安定した運用を目指す人に向いている内容となっています。
管理人の評価
かなり特殊な投資信託で、評価が分かれます。株式の比率がかなり低いので、市場平均であるTOPIXに長期で勝つことはほぼ不可能です。
市場平均に負けてもいいから、下落幅を少なくしたい人が買うべき商品です。しかし、長期投資では一時的な下落ではなく、最終的なリターンを考えるべきで、株式比率が低いこの商品はあまり魅力的ではありません。
信託報酬は1.08%とアクティブ型としては標準的ですが、半分を占める債券やコールローンなどの部分にも発生するので、相対的に割高ともいえます。
リターンが見込めない商品で、1.08%の手数料はかなり大きいと思います。
リスクをどうしても抑えたいのなら、日本債券が多く含まれているバランスファンドを選ぶべきです。
このファンドを買う理由は、鎌倉投信の想いに共感できるかどうかだと思います。裏を返せば、リターンを追及しているわけではないので、資産運用の目的からは大きく外れてしまいます。
結い2101への想い(外部リンク)
また、この投資信託は直販型で、つみたてNISAで買うには鎌倉投信で口座開設をしなければなりません。鎌倉投信で扱っている投資信託はこれしかないので、半強制的に日本国内だけの投資になってしまいます。
管理人としては、あまりオススメできない商品です。
資産別特徴 | 資産別商品 | 指数別解説 |
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資産別リターン | 資産別オススメ | 指数別オススメ |
日本株 | 対象商品 | 連動指数 |
全世界株 | 対象商品 | 連動指数 |
先進国株 | 対象商品 | 連動指数 |
米国株 | 対象商品 | 連動指数 |
新興国株 | 対象商品 | 連動指数 |
バランス | 対象商品 | × |
アクティブ | 対象商品 | × |