つみたてNISA(積立NISA)で選べる投資信託について解説していきます。
概要(2020/1/6現在)
ファンド名 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド |
運用会社 | セゾン投信㈱ |
信託報酬 | 0.61%±0.02% |
総資産額 | 1992億円 |
つみたてNISA上はアクティブ型に分類されていますが、事実上はインデックス型のバランスファンドです。つみたてNISA指定の指数と一部異なる部分があったため、便宜上アクティブ型に分類されてしまいました。
むしろこの投資信託は、インデックス型バランスファンドで最も有名ともいえる定番商品です。
総資産額は、つみたてNISA対象の商品としては最大で、安定した流入が期待できます。
投資対象は、国内外の株式・債券と幅広いです。
出典「セゾン投信」
内訳はこのようになっています。みんなから集めた資金を使って、さらに別のインデックスファンドを購入しています。この仕組みをファンズ・オブ・ファンズといいます。
投資先のファンドは、全てインデックス型で平均に連動するように運用されています。
分散効果が期待できますが、その分手数料も2ヶ所に対してかかるので、信託報酬は高めになりがちです。
おおよその内訳はこの通りです。株式と債券の比率は半分ずつになっていて、この割合を維持するようにリバランスされます。
株式部分については、時価総額を基準としており、株式市場の拡大縮小に応じて変化します。
債券部分については、新興国債券は採用されておらず、日本債券と先進国債券のみの安定運用になっています。
管理人の評価
バランスファンドの代表ともいえる投資信託で、株式と債券が半分ずついう分かりやすい内容になっています。インデックス型投資信託が日本に広まったきっかけもこの商品といっていいかもしれません。
債券部分には新興国債券が含まれておらず、安定した運用を目指しています。
バランスファンドの中で信託報酬は0.61±0.02%はやや高めの水準です。また、債券が全体の半分というのは、長期投資では少し多すぎるような気がします。
また、内容がほぼ同じで信託報酬が安い「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」という投資信託が新発売しているので、比較しながら考えていきましょう。
この投資信託は直販型なので、販売元であるセゾン投信で積み立てができますが、セゾン投信では、これと「セゾン資産形成の達人ファンド」2種類の投資信託しか取り扱っていないので、このどちらか、または両方の組み合わせという選択肢しかありません。
「セゾン資産形成の達人ファンド」は、世界中の株式だけに投資する商品なので、株式の割合を増やすのに最適です。ただしアクティブ型のため、信託報酬は1.35%と高めです。
そのため、直接購入するよりも、証券会社を通じてのほうが組み合わせの選択肢が広がっていいと思います。
2つとも信託報酬は決して安くありませんが、商品自体は悪くありません。どの証券会社で運用を始めるかも含めて慎重に選んでいきましょう。
資産別特徴 | 資産別商品 | 指数別解説 |
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資産別リターン | 資産別オススメ | 指数別オススメ |
日本株 | 対象商品 | 連動指数 |
全世界株 | 対象商品 | 連動指数 |
先進国株 | 対象商品 | 連動指数 |
米国株 | 対象商品 | 連動指数 |
新興国株 | 対象商品 | 連動指数 |
バランス | 対象商品 | × |
アクティブ | 対象商品 | × |