つみたてNISA(積立NISA)では、投資で得た利益が非課税になる制度です。

裏を返せば、利益を出さなければ意味がありません。ですが、投資をする以上、損をしてしまう可能性も十分あります。

プラスかマイナスか分からないという意味では、ギャンブルと同じように考える人が非常に多いです。

ですが、投資は決してギャンブルではありません。なぜなら、投資をすることで社会の役に立つからです。

株式への投資は、企業が必要とする資金を提供する行為です。株式という仕組みがなければ、世の中はここまで成長することができませんでした。

事業失敗や倒産のリスクを背負う代わりに利益をもらうのが株式投資です。

債券への投資は、銀行がお金を貸すのと同じ仕組みです。お金が余っているところからお金が足りないところに渡してあげることで、貸す側は利息を得ることができ、借りる側は事業を拡大することができます。もちろん貸した先が潰れてしまえば丸損です。

このように、社会活動をする上で必要なリスクを背負うのが投資です。投資をギャンブルだというのは、かなりの暴論だといえます。

他には、強烈な2つの反論ができます。

 

投資の期待値はプラス

一般的にギャンブルだといわれている宝くじ・競馬・パチンコなどは、期待値がマイナスです。なぜなら、運営の取り分が必ずあるからです。(この取り分を寺銭といいます。)

宝くじの場合、期待値は約45%しかありません。100円のくじを買ったら、45円しか返ってくるのが期待できません。

ですが、株式や債券の場合、期待値は年間102~107%くらいあります。

これは、過去100年の国別リターンです。この5カ国だけでなく、ほとんどの国で株式の期待値は大きくプラスでした。

債券は日本とドイツがマイナスになっていますが、これは戦後ハイパーインフレが起きたからで、もしタンス預金をしていれば紙屑になっていました。

つまり、現金よりも株式や債券のほうが安全だったということです。

これは100年という長期間での結果ですが、ほとんどの期間で20年以上保有すれば、非常に高い確率でプラスになっています。

 

つまり、長く続ければ続けるほどプラスになる確率が増えていくということです。

もしギャンブルであれば、続ければ続けるほど全体ではマイナスになっていくはずです。宝くじ・競馬・パチンコなどは期待値がマイナスなので、長く続けるほどマイナスになる確率も高くなります。

一方的に勝てる人もいますが、それは一方的に負けている人が存在することを意味します。

ですが、投資は長く続ければ続けるほどプラスになる確率が上がります。つみたてNISAで想定している20年間であれば、元本割れする確率は限りなく低いはずです。

期待値がプラスということは、宝くじで全ての番号を買う・競馬で全ての馬の馬券を買うというめちゃくちゃな戦法が有効ということです。

これを実行するのが、インデックス投資です。可能な限り全ての株式を買うので、全体でプラスになっていれば投資成績もプラスになります。

つまり長期投資ではみんながプラスになることもできるということです。

 

現金で持っていることがギャンブル

投資がギャンブルだというなら、現金で持っているのが堅実ということになります。

ですが、戦前に大事にタンス預金をしていたら、ハイパーインフレで今頃紙屑になっています。

現在は経済が安定しているのでハイパーインフレはほぼあり得ませんが、緩やかにインフレが進んでいくことは必須です。

日本は長らくデフレでしたが、アベノミクスなどの経済政策により、インフレを起こそうとしています。インフレであれば、モノの値段が上がるので、みんながお金を早めに使うようになります。

企業の売上が上がるので、給料も上がって、税収も増えます。

正しい経済成長をするためには、緩やかなインフレが理想的です。つまり、現金の価値は目に見えない形で減っていくということです。

インフレに負けないようにするためには、株式や不動産(REIT)に投資していかなければなりません。

また、円だけで持っていることも大きなリスクです。現在世界の基軸通貨はアメリカの米ドルです。石油などの商品は、基本的にドルで決済されます。

今までは円高が進んでいたため、輸入品が安く買えていましたが、今後は円安が続く可能性が高いです。そうした場合、輸入品の値段が上がるので、間接的に現金の価値が下がることになります。

現金だけをコツコツ貯金していくということは、株式・不動産・ドル・ユーロなどたくさんの選択肢があるうち、「日本円」だけに賭けているギャンブルのようなものです。

投資は決して安全ではありませんが、現金だけで持っていることはもっと安全ではありません。

 

ギャンブルではない理由まとめ

投資がギャンブルでない理由はたくさんありますが、今回の記事でまとめたものが最も強烈です。

 

投資は世の中の役に立つ
→経済活動のリスクを背負う行為

投資の期待値はプラス
→長期投資になるほど確実

必ず平均の成績を取れる
→インデックス投資で期待値はプラス

現金だけがむしろギャンブル
→日本円以外にも分散が必要

 

最も安全だと思った現金預金が、実は危険な状態です。もちろん日本円は世界に誇れる安全資産とも言われていおり、信頼性は抜群です。

ですが、だからといって信頼しきるのは間違いです。

震災前は、東京電力の株式は安心安全だといわれていましたが、震災後は5分の1の価格になり、配当金もなくなってしまいました。

特に日本では、長らくデフレが続いていたことや円高が続いていたことで、お金の価値が減っていくということがあまり実感できない環境でした。

ですが、今後日本が衰退していく可能性は高く、経済大国の座も危ぶまれています。

いきなり多額の資金を投資する必要はありませんが、投資をしないことがギャンブルであるという認識を持って、リスクを抑えるような投資をしていくようにしましょう。

参考記事…ただ積立するだけで大丈夫?

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