つみたてNISA(積立NISA)では、主に投資信託を購入することができます。

ですが、投資信託は、みんなからお金を預かって運用する仕組みのことなので、実際に投資している商品は他にあります。ここでは、いったいどんなものに投資できるかを説明していきます。

まず、つみたてNISAで購入できる投資信託で、運用先が投資している金融商品は、次の3つです。

 

・株式

・債券

・不動産

 

私たちが預けたお金を運用先がこれら3つに投資することになります。なので、実際はこれらの金融資産のリスクとリターンを引き受けることになります。

それぞれメリットとデメリットがあるので、ここでは簡単な解説だけしていきます。

 

株式

3つのうち特に重要なのが、株式です。

株式とは、株式会社の所有権を分割したものです。株式を保有すると、その会社のオーナー(株主)になれます。

株式を保有することで、会社が持っている資産や・技術、生み出した利益を自分のものにすることができるのです。そのため、株式へ投資することは、会社の成長に期待するということになります。会社が出した黒字は、基本的に全て株主のものになるので、会社が利益を出し続ける限り投資家も利益を得ることができます。

会社が成長すれば株価が上がるし、余った利益は配当金として受け取ることができます。

その代わり、会社が赤字になれば、株価が下落する形で投資家も損をしますし、倒産すれば紙屑になってしまいます。

比較的ハイリスクハイリターンな投資になりますが、長期投資では最もリターンが良かったことでも知られています。世界中の株式に分散投資していれば、何社か倒産したとしても全体ではプラスになる可能性が高いです。

世界中の株式会社が黒字を出し続ける限り、今後も株式への投資は有効だと思います。また、企業の利益はインフレとともに増えていくので、インフレに強い資産としても有名です。全体的には、ハイリスクハイリターンな「攻めの資産」だといえます。

デメリットは、株価変動が激しく、リスクが大きいことです。しかし、20年以上の長期投資では、株式が元本割れしたことはほぼなく、インフレに強い特性から長期投資で圧倒的なリターンを生み出してきました。

つみたてNISA≒ほぼ株式投資と言い換えてもいいくらい、長期投資では株式は絶対に外せません。

 

債券

債券とは、国や企業にお金を貸した際の借用書みたいなものです。

主な種類としては、国にお金を貸す国債と、会社にお金を貸す社債があります。日本国債は、日本政府にお金を貸した借用書みたいなものです。

お金を貸しているので、いずれ利息を付けて返してくれることになります。株式と違い、返してくれる利息はあらかじめ決まっているので、会社が急成長したとしても大きな利益を得ることはできません。逆に言えば、経営不振であっても、返さなければならないお金なので、株式よりリスクは低いです。

一番のリスクは、デフォルトリスクといって、相手がお金を返せなくなってしまうことです。ようするに、「踏み倒し」されてしまうと、大きな損失になってしまいます。

とはいえ、会社が倒産した場合は、残った財産を株主よりも優先的に返してもらえるので、株式のように紙屑になる可能性は低いです。

株式に比べると、ローリスクローリターンな金融商品といえます。価格変動も小さいので、リスクを抑える「守りの資産」として有名です。

「攻めの資産」である株式と組み合わせることで、リスクを抑えてリターンを得ることができます。攻撃と防御どちらに重点を置くかが、長期投資では重要であり、数少ない個人で工夫できるポイントでもあります。

 

不動産

不動産は、文字通り家やアパートなどの建物です。イメージとしては、アパートの大家さんの権利を売買している感じですね。

不動産投資信託は、REIT(リート)と呼ばれ、比較的新しい投資方法です。

個人でアパートやマンションを買うのは難しいので、みんなでお金を合わせて買うイメージですね。大家さんになれば家賃収入を得ることができるので、定期的にもらえる配当金が高めなことが特徴です。

株式では配当金、債券では利息を得ることができますが、不動産に比べれば少ないです。

リスクは、地価の下落で家賃が下がってしまうことです。また、日本の場合は少子高齢化で家賃はどんどん下がっているので、国内REITだけでなく海外REITにも投資をしていく必要があります。

不動産(REIT)は、値上がり益よりも配当金重視の資産だといえます。ただし、つみたてNISAでは長期の資産成型が目的なので、配当金が出たからといって使ってしまうのは本末転倒です。

配当金再投資といって、配当金を次の投資に使うことで投資金額が増え、将来大きなリターンを得ることができるのです。配当金が雪だるまのように増えいていくイメージです。借金が複利で増えていくことの逆ですね。

そのため、不動産(REIT)は、つみたてNISAの中であまり配当金のメリットを生かすことができません。資産成型というよりも、将来まとまった資金ができたら購入して配当金で暮らすといった資産になりますね。

当サイトでは、あまり不動産(REIT)への投資は推奨していません。投資するにしても、ごく少額にとどめたほうがいいでしょう。

 

優先順位は?

実はこの3つの中でも、金融庁は優先順位をつけています。その理由は、つみたてNISAで決められる投資信託の採用条件にあります。

つみたてNISAで認められる投資信託は、基本的に次の2種類だけです。

 

・株式指数のみ

・株式指数+債券or不動産

 

ようするに、株式だけはOKだけど、債券や不動産だけはNGということです。

 

出典「金融庁」

金融庁が定める基準でも、株式だけなら単品でも可能としていますが、それ以外の場合は、必ず株式指数と組み合わせるのが必死条件になっています。つみたてNISAでは、必ず株式に投資することになります。

なぜかというと、長期投資では株式への投資が有効だからです。株式を保有すると、会社のオーナーになることに等しいので、会社の成長に合わせてリターンも大きくなります。

もちろん衰退する企業もありますが、全体で見れば、日本も世界も経済は右肩上がりで成長しています。さらに20年間の長期投資が前提の場合、元本割れするリスクも一番低く、まさにつみたてNISAにピッタリの資産なのです。

そのため、途中で下落するリスクを受け入れられる人は、株式100%の投資信託だけ保有するという選択肢も十分ありだと思っています。せっかく20年間の長旅なのですから、債券や不動産などは最小限にとどめ、大部分を株式に投資することが重要なのだと思っています。

20年間の長期投資前提であれば、株式は最もリスクが低かったので、ローリスクハイリターンともいえます。

 

まとめ

つみたてNISAでは、株式・債券・不動産の3種類の資産に投資できることが分かりました。その中でも、株式への投資が非常に有効であり、金融庁も株式に多く投資することを暗に推奨しています。

 

・株式は長期投資の主役

・債券は株式のサポーター

・不動産はつみたてNISA向きではない

・人によっては株式100%でもOK

 

3種類ありますが、実質は株式をメインとした制度であることを理解しましょう。

20年間の長期投資前提であれば、株式は最もリスクが低かったという意外な事実もあります。そのため、下落相場でも売らずに耐え抜くメンタルがあれば、株式100%という選択が最も合理的です。

とはいえ、多くの人は株価が下がると売ってしまう傾向があるので、自分の許容できる範囲でバランスよく投資していくのが無難ですね。

参考記事… 株式・債券・REITの割合について