つみたてNISA(積立NISA)では、投資信託を使って資産運用をします。

投資信託を保有することで、株式や債券、REITなどに間接的に投資できます。

通常これらに投資をした場合、配当金や利息をもらうことができます。ですが、つみたてNISAで採用されている投資信託は、ほとんど配当金が出るものがありません。

 

配当金はどこに消えたの?

ですが、確かに配当金は発生しています。その配当金はいったいどうなってしまうのでしょうか?

当たり前ですが、運用会社が勝手にネコババしているわけではありません。配当金は、再投資されているのです。

例えば、ファンド内で株式に投資していた場合、定期的に配当金が発生します。その配当金は、すぐ次の株式を買う資金になります。

配当金でさらに株式を買うことで、株式の保有数を増やすことができます。さらに次にはその増えた株式に配当金が発生するので、どんどん配当金が増えていきます。

借金の利息が複利で雪だるまのように増えていくのと同じで、投資では配当金が複利で雪だるまのように増えていくのです。

このことを配当金再投資といい、長期投資では必須の投資法です。

これは、日本を代表する大手225社の株価の平均を表す日経平均株価です。過去10年では大きなリターンになっていますが、実際はこれ以上の利益を得ることができます。

普段目にする日経平均株価やTOPIX(東証株価)などには、配当金再投資による影響が含まれていません。そのため、実際はこのチャート以上のリターンを得ることができます。

 

 

これは、全世界株式に連動するETFのチャートです。過去10年で大きく上昇しています。ですが、実際はこれ以上のリターンを得ることができます。

基本的に、株式やETFのチャートには配当金が含まれていません。実際には配当金を再投資することができるので、これ以上のリターンを得ることができます。

全世界株式に投資した場合、年間で約6%くらいのリターンを期待することができます。現在では年間2%くらいの配当金が出ているので、年間の値上がりが4%、配当金が2%になるとして計算してみます。

毎年40万円、20年間積み立てした場合の結果は次の通りです。

投資方法 20年後の評価額
配当金再投資なし(値上がり4%のみ) 約1239万円
配当金再投資あり(値上がり4%+配当金2%) 約1560万円

 

配当金を使ってしまった場合と、ちゃんと再投資した場合では、大きな差が生まれました。それぞれの年度では小さな配当金が、長期では大きなリターンを生みました。

 

つみたてNISAでの配当金再投資

株式や債券に直接投資した場合、自分で配当金を再投資しなければなりません。そのため、忘れてしまったり、欲に負けて使ってしまう危険性があります。

ですが、つみたてNISAでは、そもそも配当金が出ない無分配型の投資信託がほとんどです。つまり、配当金は強制的に再投資されます。

そのため、誘惑に負けずに淡々と投資ができるようになっています。

ですが、日本では今まで無分配型の投資信託は人気がなく、配当金が出るタイプのものが人気でした。日本では、比較的年配の人が売り込み先になっており、配当金が欲しいというニーズが多かったからです。

日本で一番人気なのは、毎月分配型といって、毎月配当金が出るタイプのものです。これは、無分配型とは対極の商品で、長期の資産運用としては全く適していない商品です。

出典「金融庁」

これは、金融庁が作成したパンフレットの一部です。毎月分配型だと、福利効果が減ってしまうので、将来の資産形成に大きく悪影響です。

つみたてNISAでは毎月分配型はないので安心ですが、調整のために稀に配当金を出している投資信託が一部紛れています。

配当金をもらっても自分で再投資すればいいですが、通常だと税金がかかって無駄になるし、つみたてNISAでは税金がかからないけど投資可能枠を無駄に減らすことになります。

普通であれば、配当金がもらえてうれしいと思うところですが、この事実を知ってしまえば「余計に配当金を出すな!」と文句を言いたくなってくると思います。

投資信託で長期投資をする場合は、可能な限り配当金を出したことがない無分配型の投資信託を選んでいきたいですね。

 

配当金再投資まとめ

つみたてNISA(積立NISA)に限らず、長期投資では配当金再投資は必須の投資方法です。

 

配当金をしっかり再投資する
→わずかな差が長期では大きな差に

配当金が出ないものを選ぶ
→無駄なくファンド内で再投資できる

 

つみたてNISAではあまり気にする必要はありませんが、投資の基本として押さえておきましょう。

無分配型の投資信託でも、稀に配当金を出してしまう場合があるので、その時は文句でもいいながらすかさず自分で再投資するようにしましょう。

参考記事…配当金とは?

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