正しいリスクを取ること

つみたてNISA(積立NISA)は、投資信託を用いて資産運用をしていく仕組みです。

資産運用をする以上、様々なリスクを抱えることになります。ですが、長期の積立投資では、ほとんどのリスクを取り除くことができるといわれています。

資産運用をするのは大きなリスクと思われていますが、実は投資をしていないこと自体が大きなリスクです。

最も安全だと思われている現金でも、インフレや円安が進むと買えるものが減ってしまうので、実質的には大きな損です。

投資をしてもしなくても、リスクは必ずあります。そして、必要以上のリスクを抱えないようにするには、現金以外の複数の資産に分散投資する必要があります。

リスクは怖いですが、必要以上に恐れ、投資をしないことが最も大きなリスクを抱えることになることをしっかり理解していきましょう。

リスクを知ることが、資産運用の第一歩ともいえます。ここでは、金利変動リスクについて解説していきます。

 

金利変動リスクとは?

ここでいう金利とは、基本的には市場金利のことを指します。お金を貸し借りする時の金利ですね。

日本では、歴史的に低金利が進んでおり、金利はほぼ0%になっています。そして、金利がへんどうすることにより、金融資産にも大きな影響を与えます。

特に債券の場合、金利変動によるリスクが非常に大きいです。

例えば、今まで1%の利息が付く債券があったとします。しばらくして、市場金利が3%まで上昇した場合、この債券の価値は下がります。

なぜなら、1%の利息が付く債券よりも、3%の利息が付く債券のほうがオトクだからです。金利が上がると、債券価格は下落します。

1%の利息しか付かない債券は誰も欲しくないので、割引しないと買ってくれなくなるからです。

逆に金利が下がっていくと、今までに発行されてきた債券は利息が高いお得品になるので、債券価格は上昇します。

金利が上がると債券は下がり、金利が下がると債券は上がります。債券は決められた利息を約束しているので、金利の変動による影響ははっきりしています。

その一方株式やREITについては、状況に応じてどちらに動くかわかりませんが、基本的には金利が上がると下落する傾向があります。

投資信託ではあまり実感できませんが、株式やREITを保有していると、基本的には債券よりも高い配当金をもらうことができます。配当金で生活したりする人は、株価が安定している電力株などに投資して、配当金を得ていたりします。

金利が上がるということは、これから債券に投資する人は多くの利息がもらえることを意味します。わざわざリスクを取って株式やREITに投資するメリットが弱まるので、株式やREITの需要が減り、結果下落につながることが多いです。

金利が変動することで、各資産の魅力も変動するため、評価額が上下することになります。このリスクが、金利変動リスクということになります。

 

金利変動リスクへの対策

金利は、市場の状況や、政府の金融政策によって決まるため、投資家ができる対策は非常に限られています。

対策としては、分散投資を徹底するしかありません。分散投資をしていても、急激な金利の変化や誤った金融政策によって、大きく下落してしまうこともあります。

特に債券の場合、金利変動による影響が大きく、インフレ率を超える利息が得られなければ、元本割れしていなくても実質的には損しているという状況もあり得ます。

これは、債券だけではなく銀行に預けている現預金も同じリスクを抱えています。

その一方株式やREITの場合、一時的に変動することはありますが、それぞれ企業や不動産といった、実体のあるものが生み出した利益なので、短期的には金利の影響を受けても、長期的には金利やインフレ率に合ったリターンを生み出すことが期待できます。

長期投資では、インフレに負けないように資産を増やしていくことが大事なので、金利によってリターンが左右される債券の割合を多くすることはあまり推奨していません。

債券は短期ではリスクの少ない資産ですが、長期では金利やインフレに大きく左右される資産であることは注意しましょう。

 

金利変動リスクまとめ

金利変動リスクは、特に債券では大きなリスクになります。

 

金利変動リスクの意味
→金利の変動で発生する価格変動

債券への影響
→金利が上がると債券が下落

株式・REITへの影響
→金利が上がると下がることが多い

金利変動リスクへの対策
→分散投資を徹底するしかない

 

金利が変動することは、ほぼすべての金融資産に影響を与えますが、特に債券への影響は絶大です。

金利によって債券の価値は決まっているといっても過言ではありません。金利は投資家でコントロールすることはできないので、債券への投資は、長期的には大きなリスクを抱えることになります。

当サイトでは、債券への長期投資はあまり推奨していません。債券は元本割れするリスクが低いですが、インフレを考慮しなければの話です。

日本ではずっとデフレが続いていたのであまり実感がありませんが、通常であれば経済はインフレが進み、現金の価値はだんだん減っていきます。

金利が常にインフレ率を上回る保証はどこにもありません。利息が1%ついていても、物価が2%ずつ上昇していれば、結果的には損をしていることになります。

金利変動リスクを直接抑える方法はありませんが、できる限り株式やREITの比率を高めることが対策の1つです。

債券は、短期では価格変動が少ない資産ですが、金利変動リスクが大きいため、実質的には損してしまう可能性が高いです。

当サイトでは、金利やインフレのよる影響が少ない、株式を中心としたポートフォリオを組むことを推奨します。

つみたてNISAの基礎知識
おすすめ投資信託
おすすめ証券会社
バランスファンド比較


スポンサーリンク