正しいリスクを取ること

つみたてNISA(積立NISA)は、投資信託を用いて資産運用をしていく仕組みです。

資産運用をする以上、様々なリスクを抱えることになります。ですが、長期の積立投資では、ほとんどのリスクを取り除くことができるといわれています。

資産運用をするのは大きなリスクと思われていますが、実は投資をしていないこと自体が大きなリスクです。

最も安全だと思われている現金でも、インフレや円安が進むと買えるものが減ってしまうので、実質的には大きな損です。

投資をしてもしなくても、リスクは必ずあります。そして、必要以上のリスクを抱えないようにするには、現金以外の複数の資産に分散投資する必要があります。

リスクは怖いですが、必要以上に恐れ、投資をしないことが最も大きなリスクを抱えることになることをしっかり理解していきましょう。

リスクを知ることが、資産運用の第一歩ともいえます。ここでは、価格変動リスクについて解説していきます。

 

価格変動リスクとは?

つみたてNISAでは投資信託に投資していくことになるので、文字通り投資信託の評価額が変動するリスクです。

投資信託の場合、リスクのほとんどは価格変動リスクで説明できます。また、下記のリスクも広い意味では価格変動リスクに含めていいでしょう。

 

・為替リスク
・金利変動リスク
・信用リスク
・カントリーリスク
・流動性リスク

 

そのため、ここでは単純に価格が変動することについてだけ説明していきます。

 

なぜ価格が変化するのか?

私たちが持っている現金は、価格変動リスクはないです。持っている1万円札は、何があっても1万円分の価値があります。

ただし、インフレなどが起きることにより、価格は変わらなくても価値が減っていく可能性がある点は注意です。

金融商品のほとんどは、時価で価値が変わっていきます。株式・債券・REITは、どれも決められた価格を約束するものではなく、日々忙しく変動しています。

そして、これらに間接的に投資する投資信託も、当然のように毎日価格が変化していきます。

価格を決めるのは、市場にいる無数の投資家たちです。マグロの値段がセリで決まるように、儒教と供給に応じた値段というものがつけられています。

投資信託の場合、そのものではなく間接的に投資している株式・債券・REITの価格が需要と供給で決まっていることになります。

買いたい人が多くいれば価格は上がるし、売りたい人が多くいれば価格は下がります。

ですが、長期間で考えた場合、需要と供給よりも、資産そのものの価値によって価格が変化していきます。

例えば株式の場合、本質的な価値は企業の稼ぐ利益や成長性です。利益を多く挙げている企業やこれから成長が期待できる企業は、企業としての価値が高いです。

短期的には需要と供給が決まるが、長期的には資産そのものの価値によって変動していくということです。

世界経済は右肩上がりで成長しているので、それに投資すれば高確率で価格も上がっていくという考えが、長期投資では基本になっています。

ですが、どんな企業も順風満帆に右肩上がりで成長するわけではないので、大きく下落することもあります。

ですが、つみたてNISAではインデックス投資を基本としているので、企業ごとのダメージはあまり受けません。

今年は、東芝や神戸製鋼などの不祥事が相次いでいますが、分散投資をしっかりしていれば影響はごくわずかです。

そのため、企業ごとの業績はあまり価格に反映されません。問題なのは、経済全体の不況です。

2008年のリーマンショックの際には、多くの企業の業績が悪化した上に、手元の現金が不足したので株を売りたい人が大勢いました。

その結果、分散投資をしていても資産が半減するような事態が発生しました。ですが、後から振り返ってみれば一時的な下落に過ぎず、しっかり積立投資を続けていた人にとってはむしろ安く買うことができるチャンスでした。

先進国株式はいち早く回復しましたが、新興国株式はまだ元の水準まで回復していません。ですが、しっかり分散投資をしていた人は、ほとんどの人がトータルでプラスになっているはずです。

分散投資をしていても、下落するときはしっかり下落します。ですが、その後の回復スピードには差が出てくるので、分散投資を徹底する必要があります。

 

価格変動リスクまとめ

つみたてNISAに限らず、資産運用では最も大きなリスクが価格変動リスクです。

 

価格変動リスクの意味
→様々なリスクを総括した言葉

短期的な価格
→市場の需要と供給で決まる

長期的な価格
→資産の本質的価格で決まる

価格変動リスクへの対策
→インデックス投資を中心とする分散

 

投資をする上で最も重要であり、最も心理的な負担を与えるのが、価格変動リスクです。つみたてNISAのように徹底した分散投資を行えば、仮にどこかの国や企業が不調であっても他でカバーすることが可能です。

ですが、現在は経済のグローバル化が進み、景気の波も世界で連動することが多いです。分散すれば必ずしも価格変動を抑えることにつながるとは限りません。

2008年に発生したリーマンショックはアメリカで発生しましたが、アメリカだけではなく世界全体を不況のどん底に陥れました。

ほぼすべての資産が下落し、価格が半分以下になってしまったものもありました。ですが、分散投資をしていた人は、その後の回復でしっかり資産を復活させることができました。

むしろ積立投資では、暴落がたびたび発生したほうが安く買うことができるので、将来的なリターンを大きくすることができます。

価格変動リスクは恐ろしいですが、価格変動リスクがあるからこそ、将来大きな資産を形成することが可能になります。

100年に1度の危機もいわれるリーマンショックですら、長期投資では見方でした。価格変動リスクにおびえることなく、ひたすら積み立てを続けられるように、世界経済の成長を信じていきましょう。

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