正しいリスクを取ること

つみたてNISA(積立NISA)は、投資信託を用いて資産運用をしていく仕組みです。

資産運用をする以上、様々なリスクを抱えることになります。ですが、長期の積立投資では、ほとんどのリスクを取り除くことができるといわれています。

資産運用をするのは大きなリスクと思われていますが、実は投資をしていないこと自体が大きなリスクです。

最も安全だと思われている現金でも、インフレや円安が進むと買えるものが減ってしまうので、実質的には大きな損です。

投資をしてもしなくても、リスクは必ずあります。そして、必要以上のリスクを抱えないようにするには、現金以外の複数の資産に分散投資する必要があります。

リスクは怖いですが、必要以上に恐れ、投資をしないことが最も大きなリスクを抱えることになることをしっかり理解していきましょう。

リスクを知ることが、資産運用の第一歩ともいえます。ここでは、カントリーリスクについて解説していきます。

 

カントリーリスクとは?

country(カントリー)とは、国のことです。

分散投資を行うと、世界中のあらゆる国にまとめて投資することになります。投資先は、日本・米国・欧州・中国・インド・ブラジルなど、全世界になります。

世界経済はグローバル化が進んでいますが、それでも国ごとの影響というものは非常に大きいです。

カントリーリスクとは、投資する国ごとに考えられるリスクのことです。基本的には、次の内容に分けることができます。

 

政治的なリスク

経済はグローバル化しても、政治はあくまで国ごとです。法律が少し変わるだけで、経済に大きな影響を与えることもあります。

北朝鮮情勢などもあり、各国間の自由な経済活動の妨げになることもあります。

 

 

自然災害リスク

台風・地震・水害といった自然災害は、国にとって大きな損失です。アメリカでは台風・日本では地震が特に多いですね。

自然災害は事前に予測できず、流通や工場などに大きなダメージを与えます。

 

テロ行為によるリスク

最近では、欧州や新興国で多くのテロ事件が発生しています。治安の悪化や経済成長の鈍化という悪影響を与えます。

 

経済政策によるリスク

国内の市場金利や、雇用対策などの経済政策により、大きな影響を与えることがあります。ジンバブエでは、経済政策の失敗によりハイパーインフレが発生しました。

また、中国などの新興国では、市場への規制が大きく、市場の透明性に問題があります。

他にも、多くの国では輸出企業が有利になるように、通貨安になることを望んでいます。日本円に比べて他の通貨が安くなっていくと、円高による為替差益を被ることになります。

 

これらの国ごとの事情で影響がある内容をまとめてカントリーリスクといいます。基本的に先進国ほど政治や経済が安定しているので少なく、新興国ほど高いといわれています。

また、国ごとに抱えるリスクが全く違うのも大きいです。例えば、日本の場合は政治経済が安定していますが、地震大国で東京一極集中が進んでいるので、直下型地震が来た場合のリスクが大きいです。

 

カントリーリスクへの対策

カントリーリスクは、国ごとに発生しているリスクなので、対策は分散投資することにつきます。

1つの国にだけ投資する場合は、非常に大きなカントリーリスクが発生しますが、複数の国に投資していれば、影響を抑えることができます。

ただし、先進国株式や債券の半分は米国が占めているので、アメリカに対するカントリーリスクが大きくなってしまう点には注意です。

全世界分散投資をしていても、アメリカのカントリーリスクの影響が大きいことには注意しましょう。

 

カントリーリスクまとめ

カントリーリスクは、国ごとに発生するリスクです。

 

カントリーリスクの意味
→国ごとに発生するリスクのこと

カントリーリスクの大小
→政治経済が不安定な新興国ほど大きい

カントリーリスクへの対策
→投資する国を分散してリスクを抑える

 

いずれも基本的な分散投資をすることで対応できるので、必要以上に恐れる必要はありません。自然災害やテロなどはどの国でも起こりえますが、政治経済の安定性では先進国が勝るので、新興国へ投資する場合に気を付けたいリスクです。

ですが、将来のリターンを得るためには、リスクを覚悟していかなければならないので、リスクを考えつつしっかり積立を続けていきましょう。

スポンサーリンク