投資先を理解すること

つみたてNISA(積立NISA)では、投資信託を積立していくことで資産運用ができます。

ですが、投資信託とは、自分がお金を預けて運用してもらう仕組みです。そして、運用先で発生した利益や損失を全て引き受けることになります。

運用先は、預かったお金を株式や債券などに分散投資しています。つまり、投資信託を保有するということは、間接的に株式や債券などにまとめて投資していることに等しいことになります。

自分が積立していく投資信託が、実際は何に投資しているかは、必ず把握していなければなりません。投資信託を持っているというイメージではなく、株式や債券に投資しているんだという感覚を常に持っていなければなりません。

ここでは、投資信託を通じて間接的に投資できる先進国株式について解説していきます。特筆がなければ、先進国株式インデックス投資についての説明です。

 

先進国株式とは?

つみたてNISA(積立NISA)では、投資信託を通じて間接的に先進国株式に投資できます。

先進国株式とは、アメリカやヨーロッパなどを中心とした先進国の株式をまとめた総称です。

先進国とは、経済や政治情勢が安定している国のことを指します。対になる言葉は新興国で、これからの成長が期待できる国のことです。

世界全体の株式市場のうち、全体の90%が先進国になっています。最近では中国やインドなどの新興国の成長が著しいですが、株式市場ではまだまだ先進国の割合が高いです。

新興国の場合、国有企業や上場していない企業も多いので、株式市場での割合は低くなっています。

先進国株式の特徴としては、安定している国が多いので、新興国株式に比べてリスクが低いことです。その一方、アメリカを除くほぼ全ての国で少子高齢化が進んでおり、今後の急成長は期待できません。

現在、先進国市場の世界シェアは次の通りです。

先進国だけで見ると、全体の6割近くがアメリカになっています。日本はアメリカに次ぐ2位ですが、その差は歴然です。その他の多くはヨーロッパ地域になっているので、アメリカ・ヨーロッパ・日本でほとんどを占めることになります。

ですが、現在つみたてNISAで投資できる先進国株式インデックスは全て日本を除く指数に連動しています。

そのため、先進国株式インデックスだけでは日本に投資することができないので注意が必要です。

全世界株式のうち、日本株式と新興国株式を除いたものという解釈でいいと思います。

 

先進国株式の特徴

つみたてNISAでは、日本を除く先進国にまとめて投資できる投資信託が多数存在しています。投資先はアメリカ・イギリス・カナダなどの安定した先進国が中心になっているので、比較的安定しています。

他の資産と比べた特徴について説明していきます。

 

為替リスクがある

これは先進国株式に限りませんが、株式投資を通じてアメリカのドルやヨーロッパのユーロなどの通貨を保有することになります。

それぞれの通貨に対して円高が進めば、投資信託の評価額はどんどん下がっていきます。ですが、日本政府の借金を返済するためには緩やかなインフレは必須で、今後一方的に円高が進んでいくとは考えにくいです。

万が一円高が進んでいくとしても、日本より先進国の経済成長が進んでいくことを意味するので、株価の上昇で十分カバーできるはずです。

為替リスクがあるということは、裏を返せば円以外の通貨に分散投資できるという意味でもあります。円の価値がどんどん下がって円安になっていけば、投資信託の評価額はどんどん上がっていきます。

先進国株式であれば、ドルやユーロといった安定した通貨が中心になるので、むしろ円以外の資産に投資できるというメリットにもなります。

 

経済や政治が安定している

株式市場は多くの国で右肩上がりですが、企業が得た利益を投資家にしっかり渡してくれることが前提です。例え利益を上げても、国や創業者が独り占めしてしまったら、株主まで利益が届かなくなってしまいます。

会社は株主の物で間違いないですが、本当に経営者が株主のために働いてくれるかはわかりません。先進国では、上場の審査が厳しいことや、経済安定のための政策がしっかりとられているので、安心して投資できる体制が整っています。

日本は例外的といえますが、先進国であればしっかり投資家が守られるうな制度や姿勢がしっかり整っています。

そのため、新興国には投資せず、先進国だけに投資する人も多いようです。

現在は新興国でも、やがて先進国に認められていく国もこれから増えていくはずです。信頼できる国だけに投資したい場合は先進国株式だけに投資するというのも十分考えられます。

 

投資信託の選択肢が多い

日本では、先進国株式インデックスに連動する投資信託が非常に人気です。つみたてNISAでも多数の商品が販売されており、信託報酬の引き下げも盛んです。

人気が高いということは、運用会社に集まる資金が多くなるので、さらなるコストカットが可能になります。需要が高いジャンルなので、信託報酬を引き下げて顧客を集めたい思惑があります。

信託報酬が下がるのはもちろんですが、実際にはそれ以外の小さなコストも発生します。総資産額が多くなるほどコストは小さくなっていくので、長期投資では安心できます。

しかし、現在選べるインデックス型投資信託では全てが「MCSIコクサイ(日本除く)」に連動するもので、種類は多いが内容はほぼ一緒になっています。

連動する指数が一緒であれば、信託報酬が大きな決め手になります。

先進国株式では、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が圧倒的な人気で、信託報酬は0.20412%と最安値、総資産額も632億円とすばらしいです。

2017年10月6日に3回目の信託報酬引き下げを発表し、常に他社よりも低い信託報酬を維持しています。特段の事情がなければ、ニッセイ一択ともいえる状況です。

 

先進国株式まとめ

先進国株式の特徴をまとめると次の通りです。

 

6割がアメリカ
→米国+欧州でほとんどを占める

為替リスクがある
→ドルやユーロに投資できるメリットにもなる

情勢が安定している
→信頼できる企業に投資できる

投資商品が多い
→各社の競争が期待できる

 

世界の株式市場のうち約80%は日本を除く先進国になっています。その一方で、現時点では日本が含まれているものがないので、他の投資信託で補う必要があります。

より幅広く分散するのであれば、日本と新興国も含めた全世界株式に投資するという方法もあります。そのため、先進国株式をメインとして他の投資信託を組み合わせていくのがいいと思います。

投資できる商品が多いですが、いずれも同じ指数に連動するので、信託報酬で選んでしまって問題ありません。競争が激しいので、今後の信託報酬の引き下げも期待できるし、運用額が多いので指数とずれたりするミスも起きずらいでしょう。

指数ごとの特徴について知りたい方は下の青文字をクリック!

先進国株式インデックス指数