つみたてNISA(積立てNISA)では、基本的に毎月積み立てしてもらうことが想定されています。

年額40万円までなので、月額では3万3千円くらいですね。(なんで12で割り切れない数字にしたんだろう?)

ということは、毎月3万3千円分の投資信託を積み立てていくことになります。そして投資信託の中身を見ると、株や債券に投資をしていますよね。

一般的なイメージでは、株って安い時に買って、高い時に売るイメージですよね?毎月何も考えずに積立していたら、値段が高い時でも買ってしまうような気になってしまいます。

ですが、20年以上の長期投資では、タイミングを計る必要はほとんどないのです。

 

長期では株はいつも右肩上がり

これは、アメリカで最も有名なS&P500という株価指数です。アメリカを代表する500社の株価の平均で、日本でいう日経平均株価みたいなものです。ジグザグではありますが、右肩上がりで勢い良く成長しています。

株を持つということは、会社のオーナーになることに等しいので、会社が利益を出し続ける限り投資家も利益を得ることができます。もちろん不況で落ち込んではいますが、企業や国家が協力して景気を回復させようと奮闘するので、長い目で見れば右肩上がりで成長することができました。

これは、1900~2000年の100年間における、主要5カ国の株式と債券のリターンです。インフレによる調整がされているので、プラスであれば実際に投資して儲かっていたということになります。

株式を表す青い部分を見ると、全ての国で株式はプラスになっています。株式投資は、何十年単位の長期投資をしていれば、平均して損することはありませんでした。この5カ国以外のほぼすべての国で、株式のリターンはプラスでした。

それに対し債券のオレンジの部分は、日本とドイツではマイナスになっています。これは、戦後にインフレが悪化して、円やマルク(ドイツの通貨)の価値が大きく下がってしまったからです。

基本的には、債券はローリスクローリターンだといわれていますが、インフレに負けてしまう可能性があるので、長期投資ではマイナスになってしまう危険性もあります。

将来のリターンを決めるのは、売買するタイミングではなくて、「何にどれだけ投資するか」で決まります。だから、長期投資ではタイミングなんて関係なく毎月積み立てでいいのです。

 

ドルコスト平均法が有効!

つみたてNISAで推奨されるように、毎月同じ金額だけ投資していく場合、「ドルコスト平均法」という方法を利用することができます。

ドルコスト平均法とは、「定期的に・同じ金額で・同じ商品を買う」投資方法です。購入する投資信託を決めて、毎月同じ金額ずつ投資していくだけで簡単に実行していくことができます。

このドルコスト平均法を実行すると、リスクを抑えて投資をすることができるのです。

例えば、毎月ごとに投資信託Aという商品を10,000円ずつ購入するとします。

投資信託Aが値上がりしている月は、10,000円で買える量は少なくなるので、少なめに買います。

投資信託Aが値下がりしている月は、10,000円で買える量は多くなるので、多めに買います。

ドルコスト平均法を続けていくと、「値上がりしているときは少なめに買って、値上がりしているときは多めに買う」という行動を自然に行うことができるのです。

平均して安く買うことができるので、リターンの向上にもつながるとも言われています。毎月に分けて購入することで一度での購入金額は少なくなり、割高な時にまとめ買いしてしまうという失敗も避けられます。

何より最大のメリットは、「一度決めたら何もしなくていい」ことです。上記のケースでは、投資信託Aを毎月10,000円ずつ買うと決めてしまえば、あとは自動積立にすれば全て完了です。

その後は、自分が決めた銀行口座から毎月10,000円ずつ引かれて投資信託Aが買われていくだけです。何もしなくても、安い時に多めに買うという行動を自然に実行できてしまうのです。

資産運用で大きな失敗は、値上がりした時に買い、値下がりした時に売ってしまうことです。ドルコスト平均法で積立していれば、このような失敗はありません。

なので、タイミングを見計らって購入するよりも、ドルコスト平均法で積立していたほうが長期では有利になる可能性が極めて高いです。

ドルコスト平均法などの積立投資では、まとめて一括で投資するよりもリスクを抑えることができ、場合によっては高いリターンを得ることも可能なのです。

参考記事…ドルコスト平均法とは?

 

積立するべき理由まとめ

つみたてNISA(積立NISA)では、文字通り積立で投資する方法が推奨されています。その理由は、次の通りです。

 

株価は長期で右肩上がり
→タイミングはリターンにあまり関係ない

ドルコスト平均法でリスクを抑えられる
→タイミングを計るより機械的に積立したほうが有利な場合が多い

 

もちろん自動積み立てをせずに投資することも可能ではありますが、当サイトでは自動引き落としでドルコスト平均法を実行することを強く推奨します。

投資で一番多い失敗は、値下がりした時にパニックで売ってしまうことなので、投資初心者だけでなく、投資経験者であっても有効だと思います。

資産運用は人生を豊かにする手段であって目的ではないので、あまり頻繁に売買して時間を取られるのももったいないですもんね。

資産運用が趣味でない多くの人にとっては、自動積み立てでドルコスト平均法を実践するのがいい結果につながると思います。管理人も基本は自動積立ドルコストです。

なので、つみたてNISAで一番重要なのは、「どの投資信託を組み合わせて投資するか」にかかっています。最初の決断が一番重要なので、慎重に自分のパートナーとなる投資信託を選んでくださいね。

参考記事…元本割れしないの?